『OKINAWA』(仮題)製作にご協力を

長編ドキュメンタリー映画「OKINAWA」(仮題)
製作へのご協力をお願い致します


2004年から撮影を続けている沖縄。2015年にかけて、映画作品にまとめます。
沖縄戦を生き残った人たちを「艦砲ぬ食えー残さー(かんぽーぬくぇーぬくさー/艦砲射撃の食べ残し)」と言います。映画「OKINAWA」は、戦中・戦後を生き延びた人たちの姿から、沖縄戦と戦後の沖縄、そして沖縄の風土の中、基地を拒否し、自然と共に生きる未来を描きます。

【ガマフヤー(ガマを掘る人)】

20万人を超える人たちが亡くなった沖縄戦。
具志堅隆松さんたちガマフヤーの人びとが、週末ごとに、未だ土の中に眠る遺骨の発掘を続けている。ガマの奥でうずくまる少年、崩れるように倒れた兵士、バラバラの頭蓋骨…その姿から、戦場の景色が浮かび上がる。遺骨を家族の元へ帰す。戦争をした政府の責任を問いながら、具志堅さんの丁寧な発掘が続く。

【沖縄戦の記憶】

6月23日は、慰霊の日。他の多くの遺族と同じく、島袋文子さんも摩文仁の丘を訪れ、兄や従兄弟たちの名前が刻まれた平和の礎の前で手を合わせる。戦場の真っ只中に置かれ、沖縄の住民は4人に1人が亡くなった。15歳だった文子さんは、目の見えない母親と幼い弟をつれて、壕から壕へ逃げまどい、米軍の火炎放射器に半身を焼かれながらも生き延びた。

【宮森小学校】

沖縄戦当時赤ん坊だった山城善勝さんの戦争の記憶は、体の傷と体内に残る砲弾の破片。事件や事故の絶えない米軍占領下の沖縄。善勝さんが中学生の時、近くの宮森小学校に米軍戦闘機が墜落した。真っ先に現場に駆け付けたが、黒焦げの子どもの姿を前に、立ちすくんだ。

【辺野古】

名護市辺野古に海兵隊の新基地建設計画が持ち上がった時、辺野古住民の島袋文子さんは真っ先に反対の声をあげた。真っ先に駆けつけた海人(ウミンチュ)(漁師)が山城善勝さんだった。心と体に刻まれた戦争の記憶が、新たな戦争を拒否する原点にある。

【やんばるの森】

1,000種以上の高等植物や5,000種以上の動物が生息する沖縄本島北部(やんばる)の森は、日本のなかでも生物多様性の最も豊かな地域の一つ。伊波義安さんたちは、ナショナルトラスト運動に取り組み、奥間川のダム建設事業を中止させた。

【はた織り】

宮城節子さんは、やんばるの森で、畑を開墾し、農の営みの中で30年間、暮らしてきた。“基地が無くなったら、芋と裸足の生活だ”言われてきたが、そうではないと自身の暮らし方を通して伝え続けてきた。その中で、節子さんがとりわけ大切にしてきたものは織り物だ。沖縄の女性たちが数百年そうしてきたように、芭蕉や綿を自ら育て、紡ぎ、染め、暮らしの中で織る。若い世代にも、その織りの技を伝え始めた。

【やんばるの海】

あの沖縄戦がおわったとき
山は焼け 里も焼け 豚も焼け
牛もやけ 馬もやけ
陸のものは すべて焼かれていた
食べるものと言えば 
海からの恵みだったはず
その海への恩がえしは
海を壊すことではないはずだ
(海人 山城善勝)

母親の喜ぶ顔を見たくて、海で魚や貝を捕って帰った。それが、海人・山城善勝さんの原体験だ。善勝さんの漁は一人追い込み漁。国頭の海に、たった一人で潜りグルクンの群れを狩る。夜光貝を獲り、魚を突く。

【高江】

国頭村楚洲にあるゲストハウス、朝日家。台風で大破したが、ようやく今年、営業を再開。東村高江の住民、安次嶺現達さんが自らつくった美しい宿だ。間もなく、畑の開墾も始めるつもりだ。

【未来へ】

現達さんの高江の家は、米軍の演習場から400メートル。オスプレイが頭上を飛ぶと、轟音に覆われる谷間にある。

2014年7月、辺野古と高江で、工事が着工される。新たな戦争のための準備だ。
歴史と記憶を背負い、自然と共に生きようとしてきた人たちは、この時代にどう立ち向かうのか。2014年から2015年にかけて、沖縄と沖縄の人びとを撮り続ける。

*映画「OKINAWA」は、“第1部 戦世”、“第2部 未来へ”の2部構成となる予定です。


2014年6月

映画監督 藤本 幸久
影山あさ子 



OKINAWA」製作協力金

☆1口1万円(何口でも)
☆ご協力いただいた方は、映画のエンドロールにお名前が入ります。
 全国公開終了後、作品のDVDを進呈します。
☆お申し込み方法:振込用紙に、お名前・ご住所・お電話番号をご記入の上、「OKINAWA戦世」とお書き添えいただき、以下の口座にご送金ください。

 郵便払い込み口座 02710-6-97826 「影山あさ子事務所」
(郵貯銀行以外からお振込みの場合:郵貯銀行 店番号279 当座 0097826)

☆お問い合わせ先
 〒004-0004 札幌市厚別区厚別東4-8-17-12 影山事務所
 Fax 011-206-4570
 marinesgohome★gmail.com (★を@に変えて送信してください)